今まで各世代のたくさんの患者さんから話を聞いると
それぞれの世代のギャップに驚かせられる。
勿論、いつの時代も「今の若い者は・・・・」と言われるが
ここまで各世代の価値観が違う時代があっただろうか？
平均寿命が伸び長生きできる時代ですし、SNSやネットワーク環境が
整い生活環境も日々変化しており、その変化のスピードもとても早いです
生活スタイルも多様化するなかで個々の考え方も変化していくのも
当然と言えば当然です。
昭和世代と平成世代で分けるなら
昭和世代は
- 高度経済成長期の中で生活が安定していたので世の中の変化に鈍感
- 気象の変化や災害も少なかった
- コツコツ真面目に仕事をしていれば評価された
- 男は男らしく、女は女らしくと教えられた
平成世代は
- バブルも弾け非正規での雇用が増えて不安定な生活に
- 地震や洪水などの災害が増えた
- 要領の良さが求められる
- 男女平等であり差別や偏見に厳しくなる
先日、来院した若い患者さんと話していて
「今を生きていられるだけ幸せだ」と言っていました
それを聞いて昭和生まれの私には違和感がありました。
それは、昭和の頃は災害も少なく今も来年も5年後も
10年後も同じ環境があるものだと思っていました。
しかし、平成生まれの若者は生まれてからテレビや雑誌などで
地震や洪水などの災害で苦しんでいる人々の暮らしを
見たり聞いたりしてきているので、明日、来年、5年後が
同じ環境になるものだと思っていない事に驚きました。
我々、昭和生まれは”平和ボケ”していると痛感させられました
それに加えて若い人達は、国、会社、社会もが今後どんどん
変化していくのもだと思っています。
国からの年金や健康保険などの社会保険制度は今後ますます
厳しくなり、やがて崩壊してしまうのではないか？と
あてにしていない人もいます。
会社についても現在は年功序列や終身雇用制度が崩れ始めており
今後は会社に就職しても、その会社がいつまで存続できるか
分からないような経済状況で、会社に入ってからどれくらいの
スキルを身に着けられるのかを重要視しているようです
社会もまた個性を認めて差別や偏見を無くす社会を目指していて
どんどん多種多様な思想や信条などが変化しきています
情報があふれる現代で、自分で情報を得て整理し考え
自分なりの時代に合った価値観を持って生活して
いかなければならない時代になってきました。
時代は若い人が作っていくのだから、昭和世代の価値観は
今の時代では間違っているのかもしれませ！
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